●松ノ木沢の頭:1484m ●白毛門:1720mm ●笠ヶ岳:1852m ●朝日岳:1945m |
■日帰り・単独・行動時間計(11h423min)
土合駅 6:41→登山口駐車場 6:50→1154m峰 8:05-10→1484m峰 9:06-18→白毛門 10:13
白毛門 10:22→笠岳 11:19-34→朝日岳 12:55→水場付近 12:58-13:08→ジャンクションピーク 13:27→清水峠 14:41
清水峠 14:48→崩壊地15:00-07→清水峠 15:15
清水峠 15:15→林道工事現場(H910m)16:36→国道交点(H730m)17:22→林道ゲート17:55→清水集落付近 18:03
→スノーシェッド付近 18:23
※駐車場:旭原(大源太登山口)
自転車:旭原→岩原スキー場前駅
鉄道:岩原スキー場前駅 6:17→土合駅 6:38
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(はじめに)
高校の先輩と、袈裟丸山以来の山歩きです。上越国境周辺が天気がよさそうということで、馬蹄形の東側部分である、白毛門・朝日岳・清水峠・大源太山のルートに行くこととしました。コースタイムは12時間程度、歩けるか不安もありましたが、登りをゆっくりスタートすればなんとかなるかもしれないということで行きました。
(旭原〜土合駅)
車を大源太山の登山口である旭原にとめました。ここからは、高校の先輩に借りた自転車で、岩原まで一気に下ります。そおいえば、自転車に乗るのは....2年ぶりくらいでしょうか。
岩原スキー場前駅からは、朝イチのJR上越線で土合駅に向かいます。電車の本数が少ないので注意が必要です。
ホームからは万太郎山と思われる山がよく見えました。晴れており、くっきりとしています。まだ6時前ですが、日差しも強く、かなり暑くなるような感じです。
(土合〜白毛門)
土合駅に到着し、国道を歩いて登山口に向かいます。群馬側はガスがかかっており、新潟側より涼しくて歩きやすいです。あとで気づきましたが、山岳フェーンですね。
さて、登山口からは急な登りが続きます。ひたすら尾根を登ります。白毛門までは、なんと1000m以上の標高差があります。しばらく展望がないので我慢しなければなりません。松の木沢の頭まで来ると、展望が開け、谷川岳をはじめとする馬蹄形の山々が良く見えるようになります。さらに、白毛門までの道が気持ちの良さそうな道で、テンションが上がります。
白毛門直下で、道迷いをしてヤブこぎをしましたが、なんとか白毛門に到着。でも、かなり疲れました。
(白毛門〜朝日岳〜清水峠)
白毛門からはいったん下って、笠ヶ岳に登り返します。鞍部のあたりはお花が豊富でした。ムラサキヤシオが咲き残っていたのには驚きました。足下にはミツバオウレンも咲いていました。また、山にはまだ雪渓も残っていました。青い空と雪渓はとても絵になります。
笠ヶ岳で昼食後、朝日岳に向かいます。ここからは、アップダウンはありますが、天空の散歩道という感じで、景色よし、花よし、の道が続きます。特に朝日岳直下は、ウスユキソウ、チングルマなどが咲き乱れていました。これほどの花が咲いているのを見るのは初めてで、とても感動しました。
朝日岳を越えると、稜線が一変します。岩場ではなく、木道になり、池塘や雪田となりました。チングルマだけでなく、コザクラも咲いており、ショウジョウバカマやイワイチョウの咲き残りも見ることができました。感動モノです!
ジャンクションピークから急降下しますが、道の両側は、お花が咲き乱れています。ツマトリソウ、アカモノ、マイズルソウなど、見事としか言いようがありません。登山道の直ぐ横に咲いているので、踏まないように注意して歩きました。
(清水峠〜下山)
なんとか清水峠に到着しましたが、私が、このまま大源太経由で歩くと日没時間を越える可能性があります。このため、高校の先輩は予定どおり大源太経由で旭原に下ってもらい、私は清水峠から清水集落に下りることとしました。下山には十五里尾根(謙信尾根)で行くこととし、ここで分かれました。
しかし、清水峠からの十五里尾根(謙信尾根)は、清水峠の先で道が崩壊していました。ロープはありますが、崩壊がひどく、土も崩れやすい状態でした。ヤブこぎしてもっと上を通るか、ロープに体をあずけて腕の力で渡りきるか、チャレンジしてみましたが、危険を感じたので、いったん清水峠まで引き返しました。
このため、本谷におりるルート(旧清水街道と並行)に向かいます。道幅は広く、ゆるやかで歩きやすいのですが、踏み跡が濃くありません。荒れてはいませんが、再びいやな予感がします。途中、誰ともすれ違わなかったので、本当に徒渉できるか、不安でなりませんでした。この道は、とにかく長いです。トラバースやつづら折となっており、なかなか標高が下がりません。沢が近づくと、ゴーッと川の流れが聞こえます。本当に徒渉できるか??? 仮に徒渉できない場合、登り返す必要があるので、日没は必至であり、不安になりました。が、水の量も多くながれも速かったですが、とにかくジャンプして渡ることができました。その先も、何度か徒渉しますが、難儀したものの、渡ることができました。
工事現場からは、登山道ではなく、林道経由でいくこととしました。これなら徒渉の心配はないと思ったからです(でも実際は1箇所ありました)。林道ゲートまでは、とても長く、つらい道でした。
ゲートを越えると、清水集落でした。高校の先輩に迎えに来て頂くこととしてましたが、とりあえず、行けるところまで歩いて下りることしました。スノーシェッドを越えたあたりで、さすがに疲れて腰を下ろしていると、来てくれました。本当に、命拾いをしたような気がしました。
(終わりに)
温泉は湯沢の元湯にいきました。夕食は「しんばし」でへぎ蕎麦を食べました。湯沢に来るとたべにくる行きつけの蕎麦屋です。天ぷら盛り合わせとへぎそばを食べました。
今回は、標高差・距離ともに、たいへん大きく、きつかったですが、朝日岳は、眺望も花も、本当によい山でした。谷川周辺の山の魅力にとりつかれそうです。
しかし、大標高差・長距離の場合の食事面、水、などについても、反省することが多く、高校の先輩のアドバイスも頂きました。特に人の少ない山では、山と高原地図の実線ルートであっても、事前確認が必要であると痛感しました。今後の山行きにつなげていきたいと思います。
ともかく、梅雨時に、一日中晴れたのは、良かった!
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