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仙丈ヶ岳〜2011・秋の装いの女王様へ

●仙丈ヶ岳・3033m 日本百名山  ●小仙丈ヶ岳・2855m ●大仙丈ヶ岳・2975m
■日帰り 本人+友人 計5名(行動時間計:7h14min)
  北沢峠 7:00→大滝頭 8:22→小仙丈ヶ岳(朝食) 9:25〜9:53→仙丈ヶ岳山頂 10:58 (3h58min)
  仙丈ヶ岳 11:06→大仙丈ヶ岳 11:23〜25→仙丈ヶ岳 11:50(大仙丈ピストン所要 44min)
  仙丈ヶ岳 11:58→仙丈小屋 12:09〜12:16→馬の背小屋 12:50〜53→大滝頭 13:34→北沢峠 14:14(2h16m)

(はじめに)
 金曜日の気象庁の短期予報解説資料によると、暖湿気が九州から日本海側をぐるりとまわってくる予測。当初予定してた上信越国境や北アはやばいかも...。ということで太平洋高気圧の勢力圏内なら晴天が見込めると思い、南アルプスへ行くことにしました。それなら、今年中の目標としてた鳳凰三山を、広河原から夜叉神峠に戻るルートにしようかと思いましたが、広河原で地図を忘れたことに気づき断念。というか本当は日帰りで抜けられる自信がなく迷っていたのです。
 ちょうど会社の後輩が仙丈ヶ岳に行くとのことだったので、そのパーティに急遽まぜてもらうことにしました。仙丈ヶ岳は、8月17日に予定していたのですが、急な仕事が入ってしまい断念しています。まあ、そのリベンジでもあります。

(北沢峠〜小仙丈ヶ岳)
 芦安から広河原、広河原から北沢峠へとタクシーとバスを乗り継いで行きます。北沢峠は昨夏の甲斐駒ヶ岳以来で約1年ぶりです。
 さて、トイレの裏側の登山道からスタートしますが、会社の後輩&友人の皆さん、30歳以下なんで速い! 急な樹林帯の中をガンガン登ります。私は、仙丈ヶ岳は2年前に来ているのですが、そのときは最初から飛ばしたため、後半バテバテだった悪夢を思い出しますが、会社では「体力バカ」で通っているので弱音は吐けません。
 1時間少々で大滝頭を通過。木々の間から甲斐駒ヶ岳が見えるようになります。すごい良い天気でテンション上がります。高度を上げるにしたがい、甲斐駒や鋸岳の間から八ヶ岳、奥秩父の金峰山などの遠望もききます。森林限界を越え、視界がぱあっと開け、地蔵のオベリスクも見えます。それに富士山も。西は木曽駒ヶ岳などの中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、そしてやや雲がかかった穂高連峰。天気最高です。本当に来て良かった!
 景色が展開するたびに「すげ〜」と感動しながら登るうちに、小仙丈ヶ岳に到着、小休止します。ここから仙丈ヶ岳がどーんと見えるようになります。この優美さが、さすが女王様ですね。それと富士山と北岳の1,2がばっちり見えてとても満足です。鳳凰も存在感ありますね。地蔵のオベリスク、つんと立っています。

(小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳〜大仙丈ヶ岳)
 ここからは気持ちの良い稜線歩きです、コケモモがたくさん実をつけていましたが、まだ熟していないようですね。ウラシマツツジの真っ赤な葉がきれいです。山頂直下にはイワツメクサとトウヤクリンドウが咲いていましたが、他は見あたらず。残念ですが、景色が最高なのでたいへん満足です。秋の山も良いですねぇ。
 11時前、山頂に到着します。今回は3時半のバスなので時間の余裕があります。このため、大仙丈ヶ岳までピストンすることにしました。ザックをデポして向かいますが、空身だと楽ですね。気持ちの良い尾根ですし、何といっても女王様の後ろ姿は新鮮です。

(仙丈ヶ岳〜北沢峠)
 再び仙丈ヶ岳に戻ります。周りの山々には雲がでてきました。アミノバイタルを飲み、下りに備えて膝サポを装着します。残念ですが下山です。
 帰りは仙丈小屋から馬の背ヒュッテのルートです。仙丈小屋の水場の水、おいしいですね。藪沢なので天竜川水系ですね。馬の背ヒュッテから先は、何度か徒渉しながら、トラバース気味に進み、大滝頭に戻ります。ここから長い長い下り。後輩たちはハイペースで下っているので、なんとかついて行きます。膝も大丈夫そうです。それでも長い。気持ちがおれそうになります。北沢峠が見えたときは、本当に嬉しかったです(山頂に到着したときより嬉しかったかも!)。だって、山頂での写真は撮りませんでしたが、北沢峠では写真を撮ってもらったぐらいですから。

(帰路)
 早くおりたものの、バスはまだまだ。バスをのりついでなんとか芦安にもどりました。芦安の金山沢温泉で入浴し、竜王の定食屋で夕食、PAで仮眠して東京に戻りました。中央道も25k渋滞していましたが、仮眠後は渋滞は全くなし。快適に帰れました。

■花・実の情報
  コケモモの実:稜線各所(まだ未熟)
  ナナカマドの実:森林限界付近各所
  イワツメクサ:山頂直下稜線(ごくわずか)
  トウヤクリンドウ:山頂直下稜線(ごくわずか)
  リンドウ:馬の背稜線(ごくわずか)
  ウサギキク、イブキジャコウソウ、イワベンケイ、タカネナデシコ:大仙丈ヶ岳稜線(咲き残り、ごくわずか)
  ホソバトリカブト:馬の背小屋付近

混雑する北沢峠
樹林からチラリと甲斐駒
鋸岳と甲斐駒ヶ岳
仙水峠の先に瑞牆山、金峰山
鋸岳から入笠山への稜線
森林限界に出た!
鋸岳と甲斐駒ヶ岳、その向こうに八ヶ岳!
アサヨ峰(左)から早川尾根を経て鳳凰三山(中央)
正面奥に霧ヶ峰
青い空!
小仙丈ヶ岳
鳳凰三山、富士山、北岳
鋸岳の向こうに八ヶ岳もほぼ全山見える!
伊那谷と左に中央アルプス 遠くに乗鞍岳も見える
北岳 間ノ岳
女王様の定番の写真! 小仙丈ヶカールと仙丈ヶ岳
ワン、ツー、フォー!   富士山(1位)、北岳(2位)、間ノ岳(4位)
南ア南部まで見えます!
小仙丈ヶ岳の山頂標
この景色たまらん! 鳳凰&富士 地蔵岳のオベリスクもばっちり! 遠くに見えるのは大菩薩・小金沢連嶺かな
小仙丈ヶ岳で休憩
ウラシマツツジとコケモモ
小仙丈と甲斐駒、アサヨ峰
小仙丈カール
藪沢カール
あと一息
頂上までもうすぐ
大仙丈ヶ岳と南ア南部の山々
藪沢カールと仙丈小屋
ウラシマツツジの紅葉
北岳
藪沢カール
仙丈ヶ岳の標識
大仙丈ヶ岳
北岳、間ノ岳
大仙丈ヶ岳
稜線から仙丈ヶ岳
大仙丈ヶ岳への岩の稜線
大仙丈ヶ岳の標識
仙塩尾根
女王様のうしろ姿?! 大仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳
なかなかエキサイティングな稜線
仙丈ヶ岳から稜線を下る人々
仙丈小屋
仙丈小屋
ナナカマド
気持ちの良い稜線
馬の背ヒュッテ
北沢峠に到着 ヤッた〜!
イワツメクサ
トウヤクリンドウ
イワベンケイ
タカネナデシコ
イブキジャコウソウ
リンドウ
ウサギキク
ホソバトリカブト
ホソバトリカブト

 

 
地図はカシミール3Dを使用して作成。なお、この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した(承認番号 平23情使第177号)。また、本文中の山の名前・花の名前は十分な特定ができず、勘違い、間違いなどがある場合があります。


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仙丈ヶ岳〜2009・初めての3000m峰へ

●標高3033m・日本100名山 
■夜行日帰り(戸台口)・単独行・6:46→12:37(total 5h51m)
▲北沢峠 6:46→大滝頭 7:56→小仙丈ヶ岳(朝食) 9:00-9:13→仙丈ヶ岳山頂 10:22 (3h36m)
▼仙丈ヶ岳 10:33→小千丈ヶ岳 11:11→大滝頭 11:49→北沢峠 12:37(2h04m)

(はじめに)
 南アルプスの女王とも呼ばれ、比較的なだらかな山容。小仙丈カール、藪沢カール、大仙丈カールと三つのカールを擁している。北沢峠へはバスで向かうため、戸台の仙流荘の駐車場に向かう。戸台には3:30ころ到着。まだ暗い。車中泊している人も多いようだ。5時過ぎると、皆動き始め、賑やかになった。始発バスは6時であるが、20分くらい前に臨時便が2台出て、それに乗ることができた。

(北沢峠〜仙丈ヶ岳)
 北沢峠に着き、いよいよ登り始めるが、問題は帰りのバスの時間。13時発の次は16時と3時間も空いている。13時に乗るためには6時間以内で戻ることが必要。昭文社のガイドブックのコースタイムは登り4時間、下り2時間40分。早めのペースが必要だ。
 さて、最初は樹林帯の中を進む。木々の間からはチラリと甲斐駒ヶ岳も見える。大滝頭を過ぎ、ハイマツ帯に入ると、甲斐駒ヶ岳、鳳凰山などなどの山がすごい。途中、雪が残っている区間もあり、久々に雪の感触を楽しむ。小仙丈ヶ岳まで来ると、小仙丈カールが美しい。北岳、間ノ岳ほか南アルプスの山々が大パノラマになっている。ここで朝食休憩。そして、アップダウンを経て、仙丈ヶ岳。バスの時間を気にしすぎたため、登りに約3時間半。前半のオーバーペースがたたって、後半はコースタイム割れ。情けないが睡眠不足もあると思う。まあ、それはさておき、空が近いのがうれしい。

(下山)
 藪沢ルートは閉鎖されているため、登ってきた道をそのまま下る。途中、雷鳥にばったり出くわし、しばし休憩。登山道の砂石での砂浴びを見ることができた。北沢峠には予定通り、1時のバスに間に合うように下りることができた。
仙流荘前バス停
北沢峠
大滝頭
鳳凰三山(左から地蔵岳オベリスク、観音岳、薬師岳)
甲斐駒ヶ岳
小仙丈ヶ岳
森林限界
小仙丈カール
左から北岳(国内標高2位)と間ノ岳(同4位)
甲斐駒ヶ岳
残雪の道を進む
藪沢カール
山頂も近い
山頂
3033m
イワカガミ
キバナシャクナゲ
ミヤマキンバイ
ハクサンイチゲ
キバナシャクナゲ
ミヤマキンバイとオヤマノエンドウ
雷鳥オス
雷鳥メス
長衛荘
北沢峠

 

 


地図はカシミール3Dを使用して作成(トラックログではない)しています。なお、この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用しています(承認番号 平22業使第87号)。また、本文中、山の名前・花の名前は勘違いなどで間違っている場合があります。